No Weddings and Two Funerals

この日、偶然にもお葬式が2件ありました。


Jack はウチのお隣りさん。
奥さんをだいぶ前に亡くされたそうで、この15年か20年くらい独り暮しでした。時々訪ねて来ていた親戚の方曰く「年が年だけに心配で様子を見に来ていたけど家事でも何でもハイパーにこなすので何も手伝ったりする事も無くて拍子抜けなくらい」とのこと。確かに、季節を問わず、ほぼ毎日ガーデニングしていました。
そんな静かな毎日の暮らしの中、ある日急に胸に苦しみを感じ、週末で掛かり付けの医師に連絡が取れず、代わりに救急車を自分で呼び、大事をとってそのまま病院へ。容体もだいぶ安定した入院2晩目、睡眠中にそのまま帰らぬ人となってしまいました。
90歳の誕生日を翌月に控えていたそうです。


Hugo はウチの相方がギャングと呼ぶ、ミラノにいる相方の親友のお友達集団の長老的存在。
彼はもともと、ミラノの Monte Napoleone でスタイリストをしていたそうです。元アイドルバンドのメンバーだったゲイのパートナーと一緒に暮らしていたのですが、このパートナーはどう見ても普通の中年…ということは、このカップル相当の年の差(30?40?)に違いありません。
それはともかく、私も相方に会って以来、イタリアに行く時はいつもこのギャング達に温かく迎えられ、仲間に入れてもらっています。夏のホリデーを一緒に過ごしたこともあります。次のビッグなイベントは5月18日のウーゴの90歳のバースデー・パーティーでした。行くつもりでした。
残念ながら誕生日は入院中だったのでパーティーは無し。苦しい闘病の末、誕生日の3日後に亡くなったそうです。


物理的な事情(?)で、ジャックのお葬式にしか行けませんでしたが、身近なお年寄…祖父母が皆他界してしまった私にはおじいちゃん的な存在だった2人が一気に逝ってしまい、何ともいえず虚しいところです。
ジャックとウーゴの冥福を祈ります。