Credit Card vs Debit Card

ちょっと(私にとって)interesting な事がありました。


去る4月にオランダ・Amsterdam に行った時のこと。
4泊5日の旅程はちょうど当地の Queen's Birthday なる大祝日&連休と重なり、4泊通しで同じホテルを予約することが出来ず、最初の2泊が街中の個人経営の小さなホテル、後の2泊が Sheraton の Airport Hotel という結果になりました。


シェラトンで check-in の際、クレジットカードの提示を求められました。そこで初めて気付いたのですが、相方はクレジットカードを家に置いて来てしまっていました。なぜ「そこで初めて」なのかというと、私達2人とも普段はイギリス国内でも海外でもデビットカードを使っていて、今回もそれまで何事も無く事が足せたので、ちっとも気付かなかった訳です。
デビットカードじゃダメなんです」
と言うレセプショニスト。一応試しに相方のデビットカードをリーダーに通してみてくれたが、やはりエラー。しかもこの人(レセプショニスト)全く融通が利かず
「クレジットカードの提示が必要です」
と譲らない。そこで幸か不幸か出て来たのが、私の財布の中で何年も眠っていた、日本にいた時に作ったセゾンカード。
「これならあるけど…でも日本の引落し口座に残高がいくらも無いから、これで決済はしたくないんですけど。」
と私が言ったら
「大丈夫。保証金代わりの身分証明としてですから。 check-out の際は他のカードで支払うことも出来ます。」
というレセプショニストの言葉に安心して、私のカードをリーダーに通してもらう。もちろん今度は OK 。チェックインは無事完了。


そしてチェックアウト。
滞在中に部屋で見たホテルの案内諸々によると、どうやらこのホテルには「インスタント・チェックアウト」なるサービスがあるらしい。室内の TV を使ってセルフサービスでチェックアウトの手続きができ、予約やチェックインの時に提示したカードでサインレスの自動決済、わざわざレセプションに立ち寄らなくてよい…というもの。確かに便利そうで試してみたい気もしたけど、今回だけは「私のセゾンカードで決済されては困る!」ということで、古風に(?)レセプションでチェックアウトしました。
レセプショニスト(チェックインの時とは別の人)が
「確認して下さい」
とプリントアウトしてくれた invoice には料金の明細と私のセゾンカードの情報(の一部)。もちろん私達は
「これじゃなくて別のデビットカードで支払いたい」
と申し出て
「はい、もちろんいいですよ。」
と言うレセプショニストにカードを渡す。私達の目の前ではなく(見える範囲だったけど)少し離れたキャッシャーで手続きをして、カードを返してくれた。…?何か足りない。カードで支払っているのに、暗証番号の入力もサインも求められなかったのです。必要無いのか聞いたら
「端末やカードによって必要だったり必要でなかったりするようです。今回はそのまま決済出来ました。」
とのこと。まだ些か「?」だったけど、オランダの事情もよく知らないし、そう言われたら「そうなのか」と思うしかありませんでした。その時は。しかも、そのレセプショニスト、ご丁寧に書類を封筒に入れてくれたので、私達はてっきり invoice (実際に入っていた)とカード支払いのレシート(実際には入っていなかった)が入っているものと信じ込んでアムステルダムを後にしたのでした。


それから約1ヶ月半後。
これまた幸か不幸か、私達は日本に里帰り中でした。留守宅として申請してある親戚宅に、セゾンカードから私宛の郵便物が…。?…その通り!中身はアムステルダムシェラトンでの支払いの請求書でした。折りしも連日「対円 Euro 高」の話題がニュースになっていた時にユーロ利用の円建て請求!…ツラ過ぎ。確かにデビットカードだと銀行口座から直接引き落とされるから、口座のステイトメントに反映されるだけで、クレジットカードのような請求書は存在しない。だからすっかり忘れて、何の問題も無くデビットカードで支払えてたもんだとばかり思い込んでいたけど…。とりあえず「二重(私のクレジットカードと相方のデビットカード)決済があっては困る」と焦ったけど、後で調べた結果、デビットカードの方での引き落としはされていなかった模様。つまり、シェラトン側では何の問題も無く事務処理されたんだろうけど、どうしてこんなことが起きなきゃならないのよ!あほレセプショニストめ!バカバカバカ〜!


ここまでは私の体験。長い話を読んでくれてありがとう。悪いけど、もう少し続けます。


さて、今日偶然ラジオで、ホテル代のカード払いに関するトラブルの体験談を語っている人がいました。その人は、とあるホテルを予約・チェックインしたものの、旅程が変わり、予定よりも短い滞在でホテルをチェックアウトすることになったそうです。ホテルを出た後に他の所でカードを使おうとしたら、限度額オーバーで使えませんでした。原因はホテル代。カード会社の記録には、その人がチェックアウトの際に見た料金ではなく、キャンセルした滞在分も含まれた料金が支払われたことになっていました。で、番組の調査によると、ホテルによっては予約の時点で「カード決済準備 OK 」状態でチェックアウトなんて「修正事項の確認」程度なんだそうです。なので、イレギュラーな事があると間違いが起こり易い…とのこと。


まぁ確かに、ホテルなんかはキャンセルの場合にチャージすることがあるし、今やネット・ショッピングも普及してるから、サインや暗証番号入力無しでもカードの決済って出来るんだろうけど、
「それじゃ一体、普段店で買物する時にする暗証番号の入力やサインには意味があるのかね?」
って思っちゃうのは私だけ?


それにしても、オランダは決して物価の安い国ではないにしても、大都市のアムステルダムだったとしても、連休中だったとしても、シェラトンだったとしても、 Bar を1度利用しちゃった(ビールとオレンジジュース1杯ずつよ)としても、スタンダードのダブルルーム2泊で8万5千円は高いちゅぅーの!


ご清読、誠にありがとうございました。