Six-Eleven

セブン・イレブンでも 9.11 でもなくて 6.11 です。
あの 9.11 のちょうど3ヶ月前、私の母は他界しました。だから、6.11 は母の命日。


でもこの時期って、こっちで教育業界に携わっている者にとっては、年度末の繁忙期。様々な面で、非常に都合が悪い。
実際、亡くなったという知らせを聞いた時も、こっちで学生をしていて、何とそれも最終試験初日の前夜…もちろん試験は諦めて帰国。
いくら現代の交通が発展してるといっても、英国−日本は遠い(と思った)。日曜の夜に即行帰ろうとしても、翌日の昼頃までフライトが無かったし。
今や教える立場になったけど、やはり法事がある年には、里帰りするために、方々にわがままを聞いてもらって、早目に仕事を切り上げさせてもらわなくちゃならない。
で、せっかく里帰り出来たとしても梅雨の時季。
「お母さん、どうせだったら桜とか紅葉の時季がよかったな。」


去年は法事があったので里帰りしたけど、今年はそれも無いのでここ Canterbury で過ごした…というか、大学でのコースの最終週だったので、お仕事の日。
「仕事の後、大聖堂に足を運んでキャンドルに火でも灯して来よう」と考えていたものの、いざ授業が終わると、すっかり仕事納めモード。遅い昼食をビールを飲みながらとり…なんてダラけたことをしてたら、もちろん命日の事は心に留めていたけど、大聖堂に行って云々という事は完全に忘れてしまっていた。
「どうせクリスチャンな訳じゃないから、大聖堂でキャンドルじゃなく、家で線香でもいいよね」と妥協して線香を焚いてみたけど、お墓でも仏壇でもないのでショボさは否めない…「いやいや、母のことを想う時を設けるということに意義があるのだから」と自身に言い聞かす私。


こんな感じで、徐々にいい加減になっていってしまうんだろうか。
7年経って、悲しみは少しでも癒えて来ているんだろうか。ん〜わからん。
当初は「すごく悲しいけど、離れて生活し始めていたせいか、思いのほか寂しくなくて良かったかも」と感じていたが、なぜか最近になって、母の不在に時々寂しさを感じることがある。
不思議なことに、何か聞いておきたかった事とかが今更頭に浮かんだり…。
何より、実家が無くなってしまったことは痛い。里帰りも結構難しかったりする。
まぁ仕方ないことだけどね。


「あぁ7年経ったんだなぁ」と想いにふけまくる一日でした。


そうそう、ちなみに私のなんちゃって日本語コースもこれで4年目終了。祝!